カテゴリー「画材・道具」の5件の記事

画材を用意する

趣味というのは「道具に凝る」方向に進みがちです。当然です。何かを始めるときにまず道具から、というのもわかります。いい道具を使った方がいいに決まっているし、道具自体を楽しむという気分もわかります。
 しかし、お気楽スケッチですから、道具は安くていつでも手に入るものから始めた方が気が楽です。専門の画材店に行かないと入手できないものではなく、コンビニエンスストアや駅の売店で売っているもので、どんどん描く方が気楽です。使い尽くしたら簡単に補充できますから。
 後述しますが、何を使うかよりもどう使うかのほうが重要です。たとえば3本百円くらいのボールペンだって、リッパなスケッチ用具になるはずです。くりかえしますが、使い方が重要です。

(ついでに言いますと、万が一スケッチに飽きても、ボールペンなら筆記道具としてリッパに使えます....)

墨と顔彩を揃えましょうとか、いやいや鉛筆と透明水彩っすよ、とかいやいやいややっぱりパステルで、とか、そういう話題はそれで楽しいのですが、ここでは「何でもいいんじゃないの」ということで。

なんでもいいと言われるとそれも困る、という方には別の記事で。

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線を描くための画材

だいたいどんな画材でも線を引くことはできます。何でもいいです、といってしまっては終わりになってしまうので、お気楽スケッチ向きの画材を。
サインペンかボールペン
がいいと思います。
理由は、単純な線が描きやすいところ、準備や片づけが楽、入手しやすい、などです。鉛筆でもいいのですが、お気楽スケッチ向きでない点があります。「消しゴムで簡単に消せる」ところです。修正可能だと修正したくなります。絵の勢いというか、成り行き任せのお気楽な対応ができなくなる可能性があるので、オススメいたしません。

Qa_8

:消しゴムを持たなければ鉛筆でも問題ないような気がします。

:おー。気がつきませんでした。なるほど。

Pen

上から

ボールペンで描いたボールペン(+クレオラクレヨン)

サインペンで描いたサインペン(+サクラクーピーペンシル)

鉛筆で描いた鉛筆(+クレオラ色鉛筆)

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色を塗るための画材

色を塗るための画材も、手軽さを重視すると

クレヨン・色鉛筆

がよいかと思います。パレットや水不要。乾くのを待つ必要なし。画面上である程度色を作れるなどの理由の他、「一度は使ったことがある」という気楽さが重要ではないかと思います。

広い面積を楽に塗れる・削らなくてもよい、などの理由で色鉛筆よりもクレヨンのほうがいいかもしれません。

Qa_9

:確かにクレヨンは削らなくても使えますが、あの巻いてある紙を破っていかないといけませんね。

:たしかにそうですが、少なくとも鉛筆削り器やナイフを持ち歩かなくてもいいですから。鉛筆は削りたくない、クレヨンの紙も嫌、という方にはサクラの「クーピーペンシル」という、「全部が芯の色鉛筆」というのがあります。これも使いやすいです。

 

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スケッチを描く紙

クレヨンで色をつけることを考えると画用紙ということになりますが、ペンだけで描くなら何でも使えるものはつかってみましょう。スケッチブック、クロッキーブックなどは画材店で入手できます。コピー用紙、メモ用紙などは文具店やスーパーでも売っています。白紙のノートでもいいですし、描けそうなものは何でも使ってみてください。レシートの裏に描いたこともあります。何も描けないよりマシですから。

旅行に持っていってスケッチを、というような時は表紙がしっかりとしたスケッチブックのほうが使いやすいと思います。

N200704211クロッキー(休憩中のモデルさん)

使用した画材は

オリオン クロッキーブック CR-A6
(約10.5×15cm)

パイロットサインペン直液式 P-S-VSP-B
(これは現在入手できないようです)

クレオラ クレヨン
(アメリカ製の子供向けクレヨン)

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ボールペンを「事務」から解放する

ペンや鉛筆を持った貴方の手は、これまであまりにも多くの制約の中で活動していたのではないでしょうか。
 マークシートははみ出さないように塗りなさいとか、枠内に右詰でご記入くださいとか、姓と名の間は1マス空けてくださいとか、そういうことですね。貴方の手とペンは、そのような動きに慣れてしまっているのかもしれません。
 スケッチにはそのような制約はありません。仮に勢いよく描きすぎて紙から線がはみ出てしまっても、おそらく怪我人が出たりすることはない。紙には天地左右の縁があり、そこで紙は終わりなのですが、貴方のペンはそこを突き抜けてさらに進んでいくことができます。貴方のペンは「文具・事務用品」ではなく画材に変身するのです。ペン自身がそれを望んでいるのかどうかはわかりませんが。

 ペンや鉛筆が事務用品という立場から解放されるとき、貴方自身も事務や仕事や勉強のことを忘れて解放されるのではないでしょうか。言葉や数字ではなく絵を描くというのはそういうことでもある。のではないかなと。

Qa_9

:何だか意味不明です。要するに何ですか?もう字は書きたくないと。

:そういうことですね。違うかな。

:結局わからんと。

:…。

:具体的にはどのようにすればペンは「解放」されるのですか?

:いつもと違う使い方をしてあげればいいんじゃないスか。

:また投げやりな。

:まず持ち方を変えてみる。ぐーで握ってみるとか二本の指でつまむとか。

:左右入れ替えるとか。右利きだったら左。

:そうそう。あと線を引く方向をいつもと逆にしてみる。

:なるほど。上から下ではなく下から上にひくとか。

:そういうことですね。

:「慣れないことをしてみろ」と。

:そうスね。

Line 左手でぐー握り、左から右方向に線を引く

紙:(株)エヌ・プランニング B6 200シート無地 120-1036WH

ペン:三菱uniballSigNo UM-151黒

Line2サインペンをペンチで挟み、右手で左から右に線をひく

紙:(株)エヌ・プランニング B6 200シート無地 120-1036WH

ペン:パイロットサインペン直液式P-S-VSP-B

:ペンチで挟んだ?

:なんか、こう、ロボットになった気分で。

:意味あるんですか?

:わかりませんけどね。すくなくとも事務ではやりませんねこういうことは。

:いつもペンチで描いている?

:そうではなくて、自分の手で見慣れない線を引くための遊びです。


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