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4.全部塗らなくてもよい

「全部描かなくてもよい」の次は「全部塗らなくてもよい」です。もちろん「全然塗らなくてもよい」ですし「全部塗ってもよい」です。なんでもいいのかよ、という疑問は当然ですが、「なんでもいい」「なんでもよくない」のどちらかから選ぶなら、「なんでもいい」になるでしょう。

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この例では階段を描いたのでまず階段の部分を塗ってみるというのもよいでしょう。数段だけ、というのではなく階段の部分全体を塗ると、これが「階段のスケッチ」なのだということを強調できます。また、ひとつの領域(この例では階段)には同じトーンの色彩が集まりますから、見た感じも落ち着いたものになります。階段しか塗っていなくても「風景スケッチだ文句あるか」という絵にできる可能性もあります。

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ペンで描く段階で「無視」した部分(意識としては描いていない部分)も、画面の中では他の部分と同様に「形」を持っています。そこだけに色を塗ってみるのも面白いと思います。もちろんどんな色で塗っても構いません。クレヨンだったらいくつかの色を重ねてみるのもよいでしょう。

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複数の領域を塗って、画面のタテ・ヨコに色面が繋がると、落ち着いて来ます。「このくらいでいいんじゃないか」というところでやめてよいのです。全部塗ってみたくなればそのまま進めばよいわけで。

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:「このくらいでいい」を判定する基準はありますか?

:ISO規格で決まっているわけでもないので、適当にご自分の感覚で決めるしかありません。ただご存じの通り、色は隣に並んでいる色の影響でキレイに見えたり逆になったりしますね。塗る部分が増えるほど、この「隣の色」の関係が複雑になってきます。つまり難しくなる。

:そうですね。それで皆さん苦労する。

:ですね。だからそこを避ける。白い部分を作ることで描く人にも見る人にも逃げ場を作ってあげるわけです。

:なんとも消極的な。

:もちろん攻めていっても構いません。塗っていて楽しいならそのまま進めばよいのです。失敗しても誰も「始末書を提出せよ」なんて言いませんから。貴方のスケッチはもともと「描かなくてもいい」ものです。そして「情報を伝えなくてもいい」のです。塗りたい部分(形)を塗りたい色で塗ればよい。ただ、画面のアチコチがばらばらに塗られているよりは、ある領域が同じようなトーンの色で塗られていると画面が落ち着いてきますよ、というそれだけです。




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