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「月面画法」で花を描いてみる

夜空の月を描くときのように、対象の構造を無視して平らなモノとして描いてみようというのが「月面画法」です。紹介したときの作例が便器だったので「月面画法」は便器しか描けないのではないかという心配をされる方もいらしたかもしれません。いないと思いますけど。
http://sketch-style.cocolog-nifty.com/blog/2007/04/post_6271.html

そこで今回は花を平らに描いてみます。
Hana1 花びらの構造を無視して、シルエットだけを観察して線で表現したのがこのスケッチです。思い切って花びらを全部ひとつのカタマリにしています。観察しながらゆっくりと線を描いてみましょう。
こんなのは花ではない!というご意見もあろうかと思いますが、スケッチになった段階でこれは花ではなくて絵になっているわけですから、「花ではない!」は正解であります。

Hana2 クレオラクレヨンで着色してみました。色をつける領域の形が面白いと楽しく塗ることができます。便器のような工業製品よりも花のような自然のもののほうが、様々な線を発見できて面白く描けるのではないかと思います。もっとよく観察すればもっと違った色を見つけられるかもしれません。

クロッキー用紙にサインペン、クレオラクレヨン

Hana3 輪郭で捉える形を小さくしてみます。花びらもただの形でしかありません。それをそのまま紙に転写するつもりで描いてみましょう。

これで花らしくなったでしょうか。
この絵も「月面画法」で描いています。

画用紙にボールペン、サクラクーピーペンシル

Qa_2

:どうしちゃったんですか?花なんて描いたりして

:いけませんか?絵のモチーフとしてはむしろ平凡ではないかと思っていたのですが。

:いけないとは言っていません。

:身近なものは何でも描いてみましょう。

 

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