« 4.全部塗らなくてもよい | トップページ | 「月面画法」で花を描いてみる »

寒くても描いてみる(そして失敗)

Dpc_1これは冬のハバロフスクで描いた(描きかけ)絵です。大通りに面した公園にあった建物というか小屋です。交通警察の詰め所のようなところ。形が面白かったので描いてみました。気温はマイナス30℃近くまで下がっていたかもしれません。しかし直液式サインペンはなんとか持ちこたえておりました。

描いているワタクシの前に制服(といってもコート)に小銃を構えた若者が現れました。警官だと思われます。スパイ行為か何かの罪で逮捕されてしまうのでしょうか。絵に集中しすぎて彼が接近してくること気づいていませんでした。街でのスケッチでは周囲の状況を見失いがちなので要注意です。

Dpc2警官が それを見せろと言うのでスケッチブックを見せると、彼は自分を描いてくれというではありませんか。勤務中じゃないのか、と突っ込みたくなる場面ですが、相手は銃を持っています。こういう状況には慣れておりませんし、ここは描くしかありません。別のページに彼を描くことにしました。

しかしまたここで問題が。サインペンは手に持っているのでインク自体はある程度温まっているのですが、ペン先が冷えて描けなくなってきたのです。どんどんかすれてくる。パイロットの直液式サインペンはおそらくマイナス20℃以下での使用など想定して作られていないでしょう。もう描けません。漫画のようになった顔の周辺だけクレオラクレヨンで着色し(これも温度が低いためになかなか紙に色がのりません)、彼に見せました。長く感じましたが描いていた時間はおそらく5分か6分くらいでしょうか。

出来上がったスケッチを見せると、彼はそれでも満足そうに笑ってくれて、持ち場に帰っていきました。もっとしっかり描けていたら進呈したかったのですが、こうして手元に残ってしまいました。

サインペンとクレヨンでこれなのですから水彩スケッチなどはかなり難しいというか、ムリかもしれません。保温ポットのお湯で絵の具を溶けたとして、筆を紙の上に持っていくまでにおそらく凍ります。紙も温めておく必要があるでしょう。これとは別の冬に同じハバロフスクで試みたのは、水溶性のクレヨンで着色して、その上を氷でゴシゴシ擦って溶かすという作戦でしたが、思ったような水彩っぽい効果は得られませんでした。超低温水彩スケッチに挑戦中の方がいらしたら、ぜひお話を伺ってみたいと思っています。

|

« 4.全部塗らなくてもよい | トップページ | 「月面画法」で花を描いてみる »

旅を描く」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 寒くても描いてみる(そして失敗):

« 4.全部塗らなくてもよい | トップページ | 「月面画法」で花を描いてみる »