興味の中心をどーんと描いてから、それに接する形を継ぎ足していく(領土拡張画法)
対象を平らなモノと仮定して描くと言っても、実際に見てみると輪郭線が複雑で、「どうしていいかわからない」気持ちになるかもしれません。どこから手をつければいいのか。
ヒントのひとつとして、まず、自分がここを描きたいと思った部分を先に描き、あとはオマケのように継ぎ足していく方法があります。スケッチをしている間、しばらく構図という言葉は辞書から削除してください。先に「絵になる構図」を考えたりするのは疲れます。まず描いてみましょう。
(左)まず便座を描き、
(中)それに接するフタを描き、
(右)それらに接する要素を描く
タンクの上の部分が入りきりませんでしたが、そのへんは気にせず次に進みます。タンクの上を描きたいのであればタンクの上から描き始めればよいわけです。タンクの上も描きたいし、便座も全部入れたい、ということになると画面上の配置をあらかじめ考えて描き始める必要が出てきますので難易度UP(笑)です。まずは描きたいもの1点をとにかく入れる、ということで始めるのが気楽です。慣れるまではとにかく1点に注目して描いてみましょう。
周囲の要素を描くときに気にしておいてほしい点がひとつだけあります。それは、線をと線が接するように描き足して、画面の端にも線を届かせるということです。画面がいくつかの線で分割されている状態をつくってください。これは後で色をつけるときの気楽さ加減に影響してきます。
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